2019年05月19日
ナチュラルな外構と庭のデザイン・施工 ガーデンハーモニー(埼玉県)
植物と自然素材が大好き! 箕輪WAWAWA直明です。
ご訪問ありがとうございます!
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前回の
『気づき、生かす、環境激変と植栽』に続き、
今回もまた、
「公園で屋外空間で勉強しちゃうよ〜」シリーズ!
ウォ〜なんじゃ〜
ロビンのウンさん
1億個か〜!?
お食事中の方、失礼しました。
ごめんなさい。
もう少し近くで見てみましょう。
分かった!
数千人の大酒飲みが集まって、
一斉にワインのコルクを抜栓したんですね!
そう、正解!(じゃない!!)
さらに近くで見ると、分かると思いますよ。
これは
専用の道具(機械)で
芝生に穴を空けたところ。
芝生の管理作業の一つで、
「エアレーション」という、穴あけ作業です。
芝生の根(地下茎)に、空気を届けます。
ここで、ガーデンハーモニー目線。
芝の根(地下茎)の深さなんて
深根性の宿根草や木々と比較したら
たいした深さではありません。
それでも、定期的にエアレーションが必要。
それは、どういうことを意味するのか?
簡単に書くと・・・
「グラウンドは、
植物にとって過酷な環境である」
・・・ということを意味します。
青々とした芝生のグラウンドを見ると、
な〜んとなく、「緑」「自然」といった言葉と
関連付けて印象形成しがち・・・ですよね。
しかし、その実態は・・・
過酷な環境でも生きていける
シバや荒れ地性の雑草など、
一部の植物の緑が、辛うじて目に入るだけ。
なぜ過酷か?
本来、自然で良好な環境が整っていれば、
空気や水分が、地中と大気中を行き来します。
しかし、グラウンドの場合、
凸凹ができないよう、
広大な土地を、ガッチガチに転圧します。
もちろん、使用する皆さんにも踏まれ続けます。
その結果、空気や水の動きが詰まってしまい、
完全に滞ってしまいます。
コンクリートやアスファルトの舗装ほど
ではないにしても、けっこう近いレベル。
「植物にとって好ましい」とはいえない環境。
これが、何よりも一番の理由です。
さらに、グラウンドの中には、
木陰をつくる木もないので、日射条件も単一。
乾燥した日向しかない、貧しい環境ですね。
野球場然り、サッカー場然り、
公共のグラウンド然り、校庭内のグラウンド然り、
園庭内のグラウンド然り・・・
み〜んな、植物にとってはキツイ環境です。
ここに薬品散布が加われば、
動植物の種類が激減し、関係性も希薄になり、
これ以上ない「酷い環境」になるわけです。
ゴルフ場なんて、まあスゴイんでしょうね(苦笑)
これは結果的に、人間にとっても
息苦しい、居心地よく「ない」環境です。
「なんか気持ちイイな〜」と感じる場所とは
完全に正反対の場所になります。
話が広がってしまうので、
収益ベースの場所や専用グラウンドは抜いて
校庭、園庭、総合公園などを考えます。
まず大切なことは、
「校庭」「園庭」「公園」という概念と
「グラウンド」という概念を、一緒くたにしないこと。
さらに、
「グラウンドは自然環境を貧しくしている」
・・・という正しい認識からスタートすること。
そういった考え方が大切、なのではないでしょうか。
けっして、マイナスな暗い発想ではなく
「事実を正しく知る」ということ。
グラウンドの使用目的である
「体を動かす」「スポーツを楽しむ」
・・といったことを享受する。
でも、それだけ(一緒くた)だと
校庭・園庭・公園から得るものが犠牲になります。
校庭・園庭・公園から得るものとは
「良好な環境をつくる」
「五感での経験を促し、感性を刺激する」
そういったもの・こと。
この相反するものを共存させるために
ガーデンデザイン・屋外空間のデザイン
というものがあります。
ガーデンデザイン・屋外空間のデザインに
「見た目」だけを求めるのは、極々一部であり
「実用」だけを求めるのも、やっぱり一部でしかありません。
もっと広い役目があるのです。
世間で話題になる
「コンクリートやアスファルト舗装
VS イキイキした緑が茂る空間」
といった話も、
そんな単純な「VS構図」で表現するのは
ナンセンスでしかありません。
相反するものを、上手に共存させるよう、
高いノウハウを持つこと。
試行錯誤して、アイディアを出すこと。
それを目指さないと、
私のような仕事は、存在意義がありません。
新しい記事は、下記ブログで書いています。
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〜この記事ここまで。Thank You!〜
大震災を経て、私が決意したこと
それは、「働く」ことの意味。
助けたい人がいる時に、助けることができる
そんな力をつけること。
今日も、明日も、明後日も、
あなたと、あなたの大切な人が
穏やかな時間を過ごせますように。
ありがとうございます。